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これから発生するかもしれない大地震などの自然災害に備え、何を準備し、心得ておくと良いかを、防災士ミスター・タナカがわかりやすく発信
by espoir-oq
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カテゴリ:防災雑感
  • 8月に思う
    [ 2010-08-05 17:25 ]
  • ワールドカップ南アフリカ大会
    [ 2010-06-30 19:14 ]
  • 世界平和度指数
    [ 2010-06-15 18:50 ]
  • リセット機能
    [ 2010-06-10 01:37 ]
  • 亡国の危機
    [ 2010-06-02 22:48 ]
  • 口蹄疫の被害拡大
    [ 2010-05-22 18:25 ]
  • 普天間基地問題に思う
    [ 2010-05-15 16:37 ]
  • 三人寄れば
    [ 2010-05-09 14:51 ]
  • エンジンルームの確認を忘れずに
    [ 2010-04-30 18:26 ]
  • 東西同時災害
    [ 2010-04-22 16:04 ]
8月に思う
 8月6日は広島に、8月9日は長崎に原爆が投下されてから65年目の夏を迎える。被爆者の高齢化が進み、原爆の脅威を身をもって語れる方々は年々少なくなってきている。しかし原爆投下という人類最大の、そしてもっとも愚かな人体実験の事実が歴史から消え去ることはない。また我々日本人は世界で唯一の「被爆国」の国民として、この事実を後世に語り継いでいく責務がある。
 アメリカのオバマ大統領は核廃絶に積極的で、彼の発言から世界的にも核廃絶に向けた新たな波が広がりつつある。ここでも何回も繰り返し書いたが、あらゆる災害の中で「戦災」は唯一、人類の努力によって避けることが可能な災害である。一日も早く、世界中から戦略核兵器が無くなることを心から願いたい。
 さて、その戦災を避ける方法について、デンマークの陸軍大将だったフリッツ・フォルムが大変興味深い方法を提案している。その方法とは、戦争開始から10時間以内にまず国家元首およびその親族(16歳以上の男子)が兵士として戦場に派遣される。続いて大臣、官僚、戦争に反対しなかった国会議員が戦場に向うという提案である。確かにこの提案が採用されたら、この地上から戦争は完全に無くなるかもしれない。政治評論家や軍事評論家が顔をつき合わせて議論するどんな高尚な方法よりも、これがもっとも簡単で具体性があるような気がする。
 どんな戦争でも、最初に、そして最大の犠牲を被るのは庶民である。戦国時代とかは別にして、20世紀以降で戦争を決定した権力者が最前線で戦ったという記録は皆無ではないか。「権力の大きい順から兵士として動員すれば、戦争の可能性は小さくなる」というフォルムの提案は、戦争という問題の本質を突いていると言えるかもしれない。
 権力を使って戦争を起こすのも人間なら、平和を構築しようと努力するのも人間である。8月は日本人にとって「戦争と平和」について考える絶好の機会である。人類のとってもっとも愚かしい災害を食い止めるにはどうしたらいいのか?真剣に考えてみたい。

by espoir-oq | 2010-08-05 17:25 | 防災雑感
ワールドカップ南アフリカ大会
 日本中を熱狂に巻き込み、多くの国民を睡眠不足させた、サッカー・ワールドカップ南アフリカ大会の日本代表「侍ジャパン」の快進撃が昨日、遂に止まった。史上初のベスト8を賭けた南米・パラグアイとの死闘は、90分間では決着がつかず、延長戦へ。そこでも双方、点が入らず、最後はPK戦で日本は惜しくも涙を飲んだ。しかし、世界を舞台に互角に戦えることを示した大会であり、選手をはじめ監督・スタッフには「本当にご苦労様」と言いたい。
 さて、今回の日本代表の活躍だが、今までの大会のような傑出したスター選手がいたわけではない。しかし海外で地道に力をつけた選手や、Jリーグでも献身的なプレーでチームを支え続けた選手が、ここ一番で本領を発揮した大会だったといえよう。特に相手を最少得点に抑えたディフェンスに、それが顕著だったように思う。ヨーロッパで活躍するスター選手を揃えながら早々と敗退したイタリア、フランス、イギリスをはじめ、アフリカ勢のコートジボアール、日本と対戦したカメルーンなどには、その点が欠如していたように思う。
 大会はまだ途中だが、最後までチームのために走り抜く体力と、組織的で意思統一されたディフェンスができるチームが、最後まで勝ち残るような気がする。改めてよく見ていると、オフェンスは性能のある選手のひとつのプレーで流れが変わり、得点に結びつくことがあるが、ディフェンスは組織力が大事だと痛感させられた。中でも重要なのは、90分間、緊張感を持続させながら、地道に基本に忠実なプレーを続ける忍耐力である。今回の日本代表のディフェンスラインにはそれがあったと思う。
 これは防災にも通じることではないだろうか?何かを「守る」ため、特に大きなものを守るために重要なのは、突出した個々の能力ではなく、全体的な意思統一のとれた組織力である。しかし、それは一朝一夕に完成するものではない。今回の日本代表も、何回も失敗を繰り返しながら現在のプレースタイルを完成させた。我々も日々の暮らしの中で、いざという時に「しっかり守れる」組織造りを考える必要がありそうである。
by espoir-oq | 2010-06-30 19:14 | 防災雑感
世界平和度指数
 日本は今、サッカーワールドカップの話題で持ちきりである。昨日、日本がカメルーンに1-0で勝ち、勝ち点3を獲得したことによって、さらに期待が高まるに違いない。
 ワールドカップに関しては、当初から開催地である南アフリカの治安を不安視する声が多かった。心配されたような混乱は起こっていないようだが、ギリシャの代表チームが空き巣に入られたというニュースが伝えられるなど、不安は完全に払拭されていない。
 国の治安問題は各国ごとに様々な歴史や社会状況があり、一概に比較できるものではないと思うが、先週8日、イギリスの調査機関などが各国の平和度をランク付けした2010年「世界平和度指数」を公表した。それによると、もっとも平和度指数が高かったのは2年連続でニュージーランドで、2位はアイスランド、日本は昨年より4つ順位を上げて3位だった。ちなみに、最下位は4年連続でイラクである。
 この指数の基準になるのは、外国との紛争や国内の殺人事件の件数、テロの危険性、人権保護の水準、軍事費など23項目を数値化したものである。日本は暴力事件が少なく、テロの可能性も極めて低いという治安の良さが評価された反面、北朝鮮や中国との緊張関係がマイナス要素となった。アジアでは韓国が43位、中国が80位、北朝鮮は139位だった。アメリカは80位で、経済大国が必ずしも平和とは言い切りない実情が露呈された形である。
 このデータを見る限り、他国と比較して日本が平和であることは間違いなさそうである。タイで起こった暴動やパレスチナ問題などのニュースが流れる度に、平和な国に生まれた幸せを痛感する。しかし、そんな日本でも殺人事件のニュースが毎日のように流れ、自殺者の数は年間3万人を越えて世界有数の「自殺大国」である。
 人類にとって平和とは何なのか?そして、それは何によって守られているのか?この機会にもう一度、考え直してみたいと思う。
by espoir-oq | 2010-06-15 18:50 | 防災雑感
リセット機能
 今週の8日で、7人が死亡、10人が重軽傷を負った「秋葉原無差別殺傷事件」から2年が経った。事件が起きた秋葉原の交差点には、多くの人が花束を供え、亡くなった方々の冥福を祈る姿がニュースで報道された。しかし、あれだけ衝撃的な事件だったにもかかわらず、歳月とともにその記憶が風化されていくように感じるのは、致し方ないことなのだろうか?
 事件が起こった時、その背景としてテレビゲームが子どもに与える影響が話題になった。テレビゲームには「リセット機能」がある。ゲームをやっていて上手くいかなくなった時、リセットすれば簡単にやり直すことができる。ところが、現実社会ではそう上手くはいかない。困難に直面した時、それを乗り越えなければ先には進めない。
 毎日ゲームを繰り返しているうちに、現実社会とゲームの区別がつかなくなる。現実社会で嫌なことや困難に直面した時、それがリセットできないとその不満が鬱積して、そうして蓄積されたストレスがある日、何かのきっかけで爆発する。青少年が起こす理不尽な犯罪の背景には、「そういう傾向性があるのではないか」と指摘する声がある。
 話は変わるが、鳩山首相が辞任して新たに管首相が誕生した。これにより、民主党の支持率が一気にV字回復した。首相に選ばれて、晴れ晴れとした顔で会見に臨む管氏の表情を見た時、テレビゲームの「リセット機能」が脳裏に浮かんだ。「前政権でやったことはすべて無かったことにして、まったく新しい布陣でやり直そう!」と言っているように感じたのだが、皆さんにはどのように聞こえたのだろう?
 日本国民全体がテレビゲームに毒されて、政治にも「リセット機能」があると錯覚しているように思えてならない。しかし、現実社会に「リセット機能」がないことは周知の事実である。そのことに気づいた時、国民の間に不満が鬱積して、何かのきっかけで爆発する可能性はないのだろうか?
 それとも、その前にゲームと同じように諦めて投げ出してしまうのだろうか?
by espoir-oq | 2010-06-10 01:37 | 防災雑感
亡国の危機
 「政治とカネ」や「普天間基地」の問題で鳩山首相の指導力が問われ、支持率が急降下した時、鳩山政権について「鶴は千年、亀は万年、鳩は一年」と揶揄する声が各方面から上がったが、その一年ももたずに鳩山政権が崩壊した。安倍・福田・麻生と三代続く自民党の短命政権を批判し続けてきた民主党が、結局、同じ轍を踏んだことに対して、政治家用語を使うなら「慙愧に耐えない」と言うべきか。「笑止千万」と言うべきか。
 孔子に子貢という若い弟子がいた。ある日、その子貢が孔子に訊ねた。
「政治を考える上で一番大事なことは何でしょうか?」
 孔子はしばらく考えていたが、言葉を選ぶようにゆっくりと答えた。
「政治には三つの大事なことがある。ひとつは『兵』すなわち国防ということ。もうひとつは『食』すなわち国民にひもじい思いをさせないこと。そして、もうひとつは『信』すなわち国民に政治と政治家を信用させることだ。」
 子貢はさらに続けて訊ねた。
「その三つのうち、一つを捨てるとすれば何を捨てましょうか?」
 孔子は即座に答えた。
「兵を捨てよ。」
 子貢はまた訊ねた。
「残る二つのうち、さらに一つを捨てるとすれば何を捨てましょうか?」
 孔子はまたすぐに答えた。
「食を捨てよ。」
 そして孔子は言葉を続けた。
「備えがなくて外国の侮りをうけるようなことがあっても、国民に食べさせるものがなくてひもじい思いをさせるようなことがあっても、政治はやってゆけないことはない。しかし、国民が政治と政治家を信用しなくなったら国は滅びる。よく覚えておくがいい『信』ということを。信が失われたら、もうその社会は崩壊する他ないということを。」
 日本は今、目に見えない形で崩壊の危機に瀕している。
by espoir-oq | 2010-06-02 22:48 | 防災雑感
口蹄疫の被害拡大
 前回は鳩山内閣の支持率低下と普天間問題への対応について、多少、批判的な意見を述べたが、今週に入って再び政府与党の対応に批判が起こるような出来事があった。宮崎県を中心に広がった「口蹄疫」に対する初動対策の遅れである。
 口蹄疫は牛や豚など偶蹄類の動物(蹄の数が偶数の動物)がかかるウイルス性の伝染病で、感染すると口の中や蹄の付け根に水泡ができ、乳の出が悪くなったり肉質が落ちたりする。人間には感染しないし、感染した家畜の肉を食べても影響はない。しかし、感染力が強いため、感染した家畜だけではなく、一緒に飼育されている家畜をすべて殺処分することが義務付けられている。
 宮崎県で最初に牛の感染が確認されたのは4月20日。その後、感染は爆発的に広がり、今月18日には宮崎県の東国原知事が「非常事態宣言」を発令して、感染の拡大防止と早期撲滅に取り組む姿勢を示した。すでに多くの家畜が殺処分されたが、今後は新たに20万頭が殺処分されることになる。手塩に掛けた家畜を殺処分しなければならない農家の皆さんは、断腸の思いだろう。
 ここまで被害が拡大する間に、防ぐ手立てはなかったのだろうか?国内で口蹄疫が確認されたのは、2000年以来10年ぶりのことである。当時は、宮崎県と北海道で740頭の牛が処分されたが、3ヶ月で事態は終息した。政府が今回の事態をこの時と同じように考え、軽く見ていた可能性は高い。
 しかし、今年に入って周辺諸国で口蹄疫感染が確認され、韓国では4月に被害の拡大が報告されていた。こうした状況下で、警戒が十分だったとは言い難い。事実、感染が急激に拡大した今月初め、指揮系統の中枢にあるべき赤松農林水産大臣は中南米に外遊中だった。政府が対策本部を立ち上げ、発生地から半径10km圏内の家畜にワクチンを投与した上で殺処分することを正式発表したのは、発生から1ヶ月近く経った今週19日である。それでも、農家への具体的な支援策は未定のままで、農家の皆さんからは不安と怒りの声が上がっている。こうした状況下で、赤松大臣が自分の対応に関して「反省すべき点はない」と発言しているのには、開いた口が塞がらない。
 どんな災害でもいえることだが、被害を最小限に防ぐ鍵は迅速な初動対応に尽きるといっても過言ではない。近頃の様々な出来事に対する政府の対応を見るにつけ、「この国は本当に大丈夫なのか?」と思うのは杞憂だろうか?
by espoir-oq | 2010-05-22 18:25 | 防災雑感
普天間基地問題に思う
 鳩山内閣の支持率低下が止まらない。各種世論調査によれば、就任当時は80%あった「支持する」という回答が20%そこそこまで落ち込み、逆に「支持しない」という回答が70%を越える勢いを見せている。鳩山内閣以前の自民党政権の支持率低下と比較してもその凋落は目を覆うばかりで、マスコミ各社や評論家も「すでに危険水域」と警鐘を鳴らし始めている。しかし鳩山首相本人がどのくらい危機感を感じているかは、インタビュー等を見る限り不明である。
 支持率低下の背景には、鳩山首相や小沢幹事長を含む「政治とカネ」の問題など様々な要因があると考えられるが、直近の課題としては何と言っても「普天間基地問題」での鳩山首相の迷走と指導力不足があげられるだろう。日米安保問題とそれに伴う米軍基地問題は、「戦災」という災害から日本を守るという観点に立てば、防災の最重要課題のひとつであり、それに関してこの期に及んで一国の指導者が「学べば学ぶにつけ」と言っているようでは、国民が「心もとない」「任せておいて本当に大丈夫なのか?」と不審を抱くのも当然と言えるだろう。
 さらに気になるのは、ここに来て鳩山内閣が水面下で行っている徳之島を含む地元との交渉のやり方である。平野官房長官が鹿児島に徳之島町の町議を呼んで行った話し合いについては、「地元の対立を煽るものではないか」と危惧する声が各方面から聞こえている。「国防」という国の重要課題を政争の具にした挙句、地域住民の声を無視して政策を進め、最終的に地域住民の間に新たな対立の火種を作るとしたら、「政府はいったい何から国民を守ろうとしているのか」という謗りを受けても致し方ない。
 古来、人々を結びつけようとするのが神であり、逆に人々を分断しようとするのが悪魔だと言われている。仏教でも仏は人々を結びつけ、魔は人々の間に入ってその関係を破壊しようとすると言われている。鳩山首相の政治信条が「友愛」であるならば、少なくとも人々の間を分断するような魔の働きだけにはなってほしくないものである。一度芽生えた「不信感」を払拭するのは容易ではないと思うが‥。
by espoir-oq | 2010-05-15 16:37 | 防災雑感
三人寄れば
 福井県敦賀市にある日本原子力研究開発機構(JAEA)の研究用原子力発電所「もんじゅ」が5月6日に運転を再開した。1995年に冷却用のナトリウム漏出火災事故が発生、運転を休止してから15年を経た運転再開である。
 1960年代の高度経済成長時代、日本はエネルギー問題の活路を原子力発電に求めた。しかし、当時の日本には原子炉開発の技術力はなく、国産の原子炉製造はまだまだ遠い夢の段階だった。そうした状況を踏まえて、海外の原子炉を輸入した方が経済効率が良いと考えた国内の電力会社各社は、次々と海外から原子炉を輸入して原子力発電を開始した。さらに、燃料である低濃縮ウランの製造には軍事機密も多く、これも国内生産が難しいため、輸入に頼らなければならなかった。結局、エネルギー資源が乏しい日本は、原子力発電においても海外に依存するしかなかったのである。
 それを打開する切り札として期待されたのが「高速増殖炉」である。高速増殖炉は高速中性子による核分裂連鎖反応を用いるため、発電しながら燃料を増やすことができる。ウランの利用率は60倍に向上するほか、廃棄物の心配もいらなくなる。まさに「夢の原子炉」なのだが、その反面、冷却材の高能率化が必須となり、運営面でのコストが増大するなどの課題も多い。
 1995年、この冷却材に使うナトリウムが漏れ出し、火災が発生するという事故が起こった。国際原子力機構(IAEA)が定める事故尺度ではレベル1というもっとも軽度な事故だったが、事故対応の遅れや動力炉・核燃料開発事業団(動燃)による事故隠しが問題となり、もんじゅは運転休止を余儀なくされた。
 今回の運転再開については、安全性を疑問視する声や年間230億円と見込まれる運転コストを問題視する声もある。しかし、先にも述べたようにエネルギー問題への対応策として、その可能性に期待する声が大きいことも事実である。
 この高速増殖炉のもんじゅという名前が、仏教の「文殊菩薩」から名付けられたことは衆知の事実である。文殊菩薩は知恵を司る菩薩であり、日本には古来、「三人寄れば文殊の知恵」という言葉もある。科学技術を開発する知恵、それを運用して社会に利益をもたらす知恵、さらにそれを安全に活用する知恵。この3つが連携して、もんじゅを活用していくことを望みたい。
by espoir-oq | 2010-05-09 14:51 | 防災雑感
エンジンルームの確認を忘れずに
 いよいよGWに突入した。今年は、長いところでは4月29日~5月9日まで11日間休みという企業もあるようだが、不況による影響で休日が増えているという側面もあり、「休みが増えた!」と喜んでばかりいられないのが現状のようである。
 さらに、不況の影響もあってか、リッチに海外旅行を楽しむというよりも、「近場の温泉」や「ちょっとしたドライブ」などを計画している人も多いようだ。どちらにしても、普段よりクルマを利用する機会は増えそうだが、先日、国土交通省から自動車火災についてビックリするような報告があった。
 国土交通省自動車交通局は2009年6月から、メーカーが報告した車の不具合による事故や火災の情報を随時公開しているが、その中に使用者がエンジンルームの確認を怠ったために起きたと推測される火災があった。その報告によると、エンジンルームに置き忘れた雑巾や、同じくエンジンルームに造られた鳥の巣に火が付いておきた自動車火災が、2009年9月までの10ヶ月間で72件あったという。この結果を受けて、同省は運転する前にエンジンルームを確認するよう、ドライバーに注意を呼びかけている。
 エンジンルーム内で発火した可燃物は、雑巾や布切れ、軍手などが56件あったほか、リスや鳥が持ち込んだと思われる小枝などが8件、枯れ草が7件、ビニールが1件あった。雑巾などは整備や点検が終わった後、そこに置き忘れたか、次の使用を考えて置きっぱなしにしたと考えられるが、そこにエンジンオイルなどが付着すると、300~350℃で発火することがわかっている。これは普通の市街地走行でもエンジンの高温部が容易に達する温度で、高速道路の走行では危険性はさらに高くなる。小動物の侵入を防ぐ手立てはなかなか難しいかもしれないが、車体の隙間から容易に入り込めるということは、頭に入れておいた方がよさそうである。
 以前、ライターが思わぬ出火原因になることを取り上げたが、エンジンルームにも思わぬ落とし穴がありそうだ。久しぶりにクルマに乗る場合、まずエンジンルームを開けて中を確認する必要があるかもしれない。
by espoir-oq | 2010-04-30 18:26 | 防災雑感
東西同時災害
 先週は地球の東西で大きな自然災害が発生した。しかも、それは同じ14日(木)に起こっている。こういう事態が起こると、すぐに様々な予言などを基に「地球滅亡」だとか「終末思想」などがもっともらしく語られるが、その真偽は別にしても、「地球規模で何か大きな変動が起こっているのではないか?」という心配は、あながち「杞憂」とばかりは言っていられないような気がする。
 東では、中国・青海省でマグニチュード7.1の大地震が発生した。中国では、隣接する四川省で2008年5月12日、死者約7万人、負傷者約37万5千人、倒壊家屋21万6千棟という「四川大地震」が起こったことが記憶に新しい。北京オリンピックを間近に控え、その開催が危ぶまれるほどの大惨事だった。
 今回の青海省の大地震では21日17時の時点で、死者は2183人、負傷者12135人、行方不明者84名という被害が伝えられている。被災地は標高3700mという富士山頂よりも高い地域で、救援活動は難航しているようだ。救援隊自体が高山病に苦しめられており、中国の報道関係者に「高山病による死者が出た」というニュースも伝わってきている。
 西では、アイスランドの氷河火山が大爆発した。アイスランドは世界有数の火山国で、これまでにも小規模な火山活動は日常的に繰り返されてきたが、今回の噴火では噴煙は高度1万m以上に達し、それがジェット気流に乗って欧州各地に飛散し、先日は北米大陸にまで達したという。
 これによりもっとも被害を受けたのは航空業界で、イギリスのヒースロー、フランスのシャルル・ドゴール、ドイツのフランクフルトなど、欧州の主要空港が軒並み閉鎖され、欧州を結ぶ主要路線のほとんどが運行を見合わせるという事態になった。それによる損失は数百万ドルに及ぶと見られ、世界経済への影響も懸念されている。さらに、各国の外交日程も変更を余儀なくされ、18日に行われた先日、航空機事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬では、アメリカのオバマ大統領をはじめ、出席を予定していた各国の首脳のうち、30カ国の首脳が出席を取り止める騒ぎとなった。
 こうした事態をことさら大きく取り上げ、いたずらに不安感を煽ることは避けたいが、「対岸の火事」と安心しているだけではなく、防災体制をチェックする機会と捉えてはいがかだろうか。
by espoir-oq | 2010-04-22 16:04 | 防災雑感