明日から9月になるというのに、猛暑が終わる気配はまったくない。気象庁の発表によると、8月の日本列島は沖縄・奄美を除く地域の月平均気温が、地域別のデータを取り始めた1946年以降、最高になる見通しだという。地点別でも、全国154ヶ所の気象台、測候所などのうち、半数以上の85地点で月平均気温が観測史上最高となった。気象庁の予報では、この猛暑は9月に入ってもしばらく続くようだ。ここでも繰り返し触れたが、引き続き熱中症対策には十分な注意が必要である。
さて、明日9月1日は「防災の日」である。大正12年(1923年)9月1日午前11時58分、神奈川県の相模湾北西沖80kmを震源として、マグニチュード7.9の大地震が発生した。この大地震は千葉県・茨城県から静岡県東部まで幅広い地域に甚大な被害をもたらし、日本の災害史上、最大級の大惨事を引き起こした。死者・行方不明者は14万2800人、負傷者も10万人を超え、非難人数も190万人を数えた。これが「関東大震災」である。
昭和35年(1960年)、内閣の閣議了解により9月1日は「防災の日」に制定された。関東大震災のほかに、例年9月1日付近が台風の襲来が多いとされる「二百十日」にあたることも、9月1日が選定された理由になったようである。ちなみに、前年の昭和34年には約5千人の死者・行方不明者を出し、当時としては戦後最大の自然災害となった「伊勢湾台風」が襲来している。
「防災の日」が制定された意義は、「政府、地方公共団体等関係諸機関をはじめ、広く国民が台風高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」ことであり、毎年、この日を中心として「防災思想の普及、功労者の表彰、防災訓練等これにふさわしい行事」が実施される。また、「防災の日」を含む1週間は「防災週間」となっている。
今年は「防災の日」が制定されてから50周年にあたる。各地で記念行事が予定されているほか、地域で防災訓練が実施されるところも多い。我々にとっても、防災について考える良い機会である。まずは身近な防災体制のチェックから始めてはいかがだろう。